外科

基本方針・理念

  1. 患者さんとのインフォームドコンセント(説明と同意)・術後のQOLなどを重視していきます。
  2. 症例数の多い疾患にはクリニカルパスを導入し、円滑なチーム医療ができるように努めています。
  3. 他の高度医療機関とも交流をはかり、とくに獨協医大・群馬大医学部・群馬県立がんセンター・太田記念病院・国立がんセンターなどと連携を深めています。
  4. 外科症例はすべてNCD(社団法人)に登録し、データベースで管理を行っています。
  5. 消化器内科など他の診療科とも連絡をとっていきます。
  6. 医学会などの提唱するガイドラインなどに沿った診療をしていきます。

診療内容

オペシーン

常勤医師3名・非常勤医師3名が診療にあたっています。外科学会専門医制度関連施設に認定され、消化器・一般外科が中心になっています。なかでも内視鏡外科領域では技術認定を受けた医師が2名おり、内視鏡手術・腹腔鏡下手術・開腹手術を適切に選択し、最善の治療を心がけています。地域柄、高齢の患者さんも多く、術後のリハビリテーション・在宅復帰ケアなどにも注意を払っています。

診療対象疾患と治療内容

  1. 消化器系(胃・大腸疾患など)の診断・治療を行っています。
  2. 胆石・ヘルニア・救急疾患などの一般外科領域にも対処しています。
  3. 高度の診療を必要とする場合は、他の機関を紹介させて頂きます。

傷の残らない手術 -細径鉗子を用いた手術-

胆石症に対しての治療として腹腔鏡下胆嚢摘出術のなまえを御聞きになったことのある方も多いかと思います。これはおなかを大きく切らずに行う手術の中で最も早くから行われ、最も多くの病院で行われている手術です。TV等のマスコミでも頻繁に出てくる手術だと思います。この腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われるようになってすでに十年以上の歳月が経ちました。
腹腔鏡下手術とはおなかを大きく切らず、小さな傷から腹腔鏡といわれるカメラをおなかの中に入れて、二酸化炭素をおなかの中に同時に入れ膨らました状態でおなかの中を観察して手術を行うものです。現在では胆嚢だけではなく胃、大腸、小腸、脾臓、膵臓、肝臓などにも応用され、また腹部以外にも甲状腺、肺、乳腺など多岐にわたってその技術を用いています。当院では現在施行可能な鏡視下手術のほとんどを行うことができます。
腹腔鏡下手術と従来の開腹手術の大きな違いは腹腔鏡下手術は傷が小さいということです。傷が小さいため手術の後の痛みも少なく、術後の回復が早いのが利点となります。
現在最も多く行われている腹腔鏡下胆嚢摘出術は図1のような傷が残ります。(図の赤線が傷 横の数字が傷のだいたいの大きさです)

腹腔鏡下胆嚢摘出術の場合

図1 腹腔鏡下胆嚢摘出術
図1 腹腔鏡下胆嚢摘出術
腹腔鏡下胆嚢摘出術イラスト図
腹腔鏡下胆嚢摘出術イラスト図

従来の開腹胆嚢摘出術の場合は、図2のようになります。

従来の開腹胆嚢摘出術の場合

図2 従来の開腹胆嚢摘出術
図2 従来の開腹胆嚢摘出術
従来の開腹胆嚢摘出術イラスト図
従来の開腹胆嚢摘出術イラスト図

この図を比べていただいて腹腔鏡下胆嚢摘出術がいかに体にやさしい手術かおわかりになると思います。さらに当院ではより傷の小さな、手術の後に傷跡がほとんどわからなくなるような手術を行っています。それが細径鉗子という特殊な器械を用いた手術です。細径鉗子をもちいた胆嚢摘出術の傷は図3のようになります。

細径鉗子をもちいた胆嚢摘出術の場合

図3 細径鉗子をもちいた胆嚢摘出術
図3 細径鉗子をもちいた胆嚢摘出術
細径鉗子をもちいた胆嚢摘出術イラスト図
細径鉗子をもちいた胆嚢摘出術イラスト図

細径鉗子とは径の細い道具で太さが2mmしかありません(図4)。細径鉗子が非常に細く繊細な道具であることがお判りになると思います。

各鉗子の比較(上段より、2mm細経鉗子、5mm鉗子、10mm鉗子)

図4 各鉗子の比較
図4 各鉗子の比較

この道具を用いることにより図3のようにさらに傷の小さな手術が可能となりました。2mmの傷は術後は虫さされのようにしか見えませんし、手術時も縫わなくてもそのままで治ってしまう細さです。ヘソ下の傷は取った胆嚢と石を体外に取り出さなければならないため最低でも12mmの大きさは必要となります。石が大きくて3cmあれば約3cmの傷は必要となります。しかしそれ以外の3つの傷はほとんどわからなくなります。


通常の鉗子を用いた手術でも開腹術に比べればかなりきれいですが、細径鉗子をもちいるとびっくりするほどきれいな傷跡となります。女性の方は手術後にビキニの水着を着ることも気にならなくなると思います。美容面、低侵襲性から考えれば究極の腹腔鏡下手術といえます。ではなぜこの手術が当院では施行可能なのでしょうか。それは細径鉗子という道具が従来の鉗子に比べて高度な技術を必要とするからです。従来の鉗子は5mmから10mmの太さがあり比較的扱いやすいものでしたが、2mmの鉗子は細いため扱いづらく用途が限られてきます。そのため多くの病院では施行することが難しいのが現状です。
現段階では細径鉗子を用いた腹腔鏡下胆嚢摘出術は適応が限られてきます。腹部の手術の既往があったり、強い胆嚢炎があり癒着が激しい場合などはこの手術ができないことが考えられます。この手術の適応に関しては担当外科医にお尋ねください。
また同様に細径鉗子を用いた手術を、自然気胸に対しても行っております。
従来の手術に比べれば手術時間も若干(20-30分)長くなり、技術的にもやや難しくなりますが術後回復の経過、傷のきれいさなどを考えれば非常に良い手術と考えられます。詳しいことは当院外科または消化器科にお尋ねください。

担当医

堀江 健司
理事長・院長
  • 日本消化器病学会 専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 専門医
  • 日本臨床外科医学会 評議員
  • 日本外科学会 認定登録医
  • 日本医師会 認定産業医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
竹束 正二郎
副院長
消化器外科部長
  • 日本外科学会 専門医・指導医
  • 日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会認定医
  • マンモグラフィー読影認定医
中嶋 潤
外科部長
  • 日本外科学会 専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医・評議員
  • 日本がん治療学会 がん治療認定医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 日本食道学会 食道科 認定医
  • 第3回日本内視鏡外科学会 カールストルツ賞受賞
  • 第5回日本内視鏡外科学会 出月賞(旧伊藤賞)受賞