言語聴覚療法

病気や事故が原因で今まで当たり前であった話すことや食べることが出来なくなってしまった方や、上手くことばで気持ちを表現することが出来なくなってしまった方々のよき理解者となり、食事やことば、理解して考える力など、日常生活を円滑に送るための支援をします。

治療内容

1.食べる練習
飲み込みの機能がどの程度保たれているのかを評価し、安全にお食事を召し上がって頂けるよう患者様一人ひとりに合った食事姿勢や食事内容、食事の食べ方を指導します。また、飲み込みに必要な唇や舌、喉の力を鍛える練習や口腔ケアを実施するなど、安全にお食事が召し上がれるお口作りや誤嚥性肺炎予防を図ります。

2.発音の練習
脳卒中や神経症状などが原因で上手くことばが発音できなかったり、早口になってしまうなどで話し手にスムースにことばが伝わらないといった症状を検査・評価し、呼吸や発声、構音、話す速度のコントロールの練習等を実施することで意思疎通が図りやすくなるよう支援します。

3.発声の練習
ポリープや癌など声帯に何らかの問題が起こることで生じた、声の質の低下(かすれ声やガラガラ声)や声の強さ・高さの異常などに対して、上手く声を出すための練習や指導を行います。

4.脳への働きかけ
脳卒中や事故などが原因で思考や行動の問題、記憶力や集中力の低下、ことばが出てこない(失語症)などの後遺症が出現することがあります。それらの症状に対して検査・評価を実施し、今後の生活を見据えた机上での練習や環境設定などを行います。


失語症練習

飲み込みの練習

言語聴覚室